トランプ氏「ハリスの方が戦いやすい」ハリス氏は検察官のキャリアで攻撃か 

井上貴博キャスター:
トランプ元大統領にとって、ハリス副大統領は戦いづらい相手なのでしょうか。

樫元照幸 ワシントン支局長:
トランプ元大統領は「ハリス副大統領の方が戦いやすい」と話しています。

一方でバイデン大統領は『対立候補がトランプなら自分は勝てる』『民主主義の敵だ』と語り、選挙戦を進めてきました。しかしトランプ氏が銃撃事件の被害者となったことでバイデン大統領としては打ち出しにくい状況となり、撤退表明に至ったということです。

今後、ハリス副大統領が民主党の体制を立て直し、どのようにトランプ氏を攻めていくか。まだわからない部分があるのですが、この攻撃次第だと思います。

ハリス副大統領は政治家よりも検察官としてのキャリアが長い。4つの刑事事件で起訴されているトランプ氏と、対峙する役を演じていくのではないかと思います。

まだ決まってはいませんが、討論会が行われハリス副大統領が強気に攻撃をするようなことがあれば、もしかすると勢いが出る可能性も十分考えられるでしょう。

ホランキャスター:
アメリカ国民はハリスさんに対してどのような印象を持っているのでしょうか。

樫元 ワシントン支局長:
「バイデンさんは撤退した方がいい」という声はかなり強くありました。まだ正式に指名されてはいませんが、候補者がハリスさんに変われば民主党は立て直しができるのではという期待はあるようです。

ただ、ハリスさんは副大統領としてあまり目立っていない。評価や人気もそれほど高くないというのが現状です。しかも不法移民対策を担当するも目立った実績を残せていないという点が、共和党からの攻撃材料になっています。このあたりがどうなるかが注目となります。

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<プロフィール>
樫元照幸 記者
TBS報道局 外信部 ワシントン支局長

宋美玄さん
産婦人科医 2児の母
女性の健康などのテーマを発信し、女性の性に関する著書が人気