取材中にも次々と、患者のコロナ陽性が判明していく。こうした状況は、救急車の受け入れに深刻な影響を及ぼしていた。

▽山内医師と救急隊の電話
「頭の検査と処置はできますけど、コロナだとうちのも病院ベッドがない、ほぼないので。おそらく施設に戻ってもらうことになります、それで大丈夫ですか」

入院できるベッドがないため、救急車の受け入れ要請を断らざるを得ない。6月は、627件の受け入れ要請のうち、3割にあたる199件を断った。

▽山内医師
「最近は、熱とか、息苦しい、という皆さんが思い描いているようなコロナの症状がなくて、何かフラフラしてますとか、転びました、頭を打ちました、で調べたらコロナでした、というのが多いです」

県内で流行中のコロナ。重症化してから感染に気付くケースも増えていることから、山内医師は、注意をよびかけています。

▽山内医師
「コロナは、従来から言われてるような感染予防対策をしっかりしてもらうことで、ある程度防ぐことができると思うんです。そして、身近でコロナが流行してるということを改めて認識してもらうこと。知ってもらうことも大事だと思います」

<取材MEMO>
友愛医療センターでは現在、医師・看護師が添乗するドクターカーを運用していますが、新たに「患者の搬送」を行うことができる “救急車型のドクターカー” の導入を目指し、クラウドファンディングを実施しています。

必要な費用の約半分にあたる2000万円を、今月(7月末)までに集めることが目標で、19日の放送時点までに1640万円に到達しています。目標達成まであと一息だということです。支援の方法は、「友愛医療センター ドクターカー」等検索してご確認ください。(取材 比嘉チハル)