2035年、35%の運転士がいなくなる

これまで、運転士不足に対応するため、「最終便の繰り上げ」や、「大規模な減便」など対策を行ってきました。
しかし、西鉄の試算ではこのまま運転士不足に手を打たない場合、「2035年には35%の運転士が減る」ことが明らかになったのです。
深刻な高齢化 労働力の取り合いに

背景にあるのはバス運転士の高齢化です。
およそ2000人が在籍する西鉄バスでは運転士のおよそ6割が50歳以上。
運転士の定年退職は60歳で、その後再雇用などで最大69歳まで働くことができますが、再雇用者数や採用者数よりも定年退職者数が上回る状況で、慢性的な運転士不足に歯止めがかからないのが現状です。

洲脇祐子課長「なり手の不足というところに関しては、不規則な勤務形態が少し敬遠される傾向にあるとも思っいます。全産業的に労働力が不足しているという認識ですので、各産業において労働の担い手というのが取り合いになっている状況だと考えています。」
「2024年問題」が追い打ち

さらに運送業の時間外労働を規制するいわゆる「2024年問題」が追い打ちとなっています。
運転士の残業時間が厳しく規制されるようになったことでバス業界の人手不足は一層深刻な状況に直面しているのです。