夏うつを防ぐにはどうすれば?

立川院長によると、過覚醒状態になりやすい人は、▼梅雨や台風のような気圧変動に敏感な人、▼オンとオフの切り替えが苦手な人、▼物事を突き詰めて考えてしまい、まあいいかと思えない人、▼減点主義な人が挙げられるという。

また、過覚醒状態になりやすい環境として、▼仕事がマルチタスク、▼癒しがない、▼家に帰ってもストレス・懸案事項がある、といった要因があるという。

では、夏うつにならにならないようにするには、どうすればいいのだろうか?

「とにかく交感神経の高ぶりが振り切れないように、休むことです。遊びに行ったり、飲みに行ったり等、能動的な癒しは、元気な人なら効果ありますが、交感神経が高ぶっている人にとってはストレスになってしまう。マッサージ、森林浴などの受動的な癒しが大事です」

マッサージはさておき、森林浴を取り入れるのはなかなか難しいという社会人に、立川医師が普段からできるおすすめのケア方法を教えてくれた。

【ストレス軽減 夏のおすすめケア】
▼朝起きる時間を守り、起きたらすぐ日光を浴びる
▼アイスコーヒーや紅茶等で交感神経を上げるカフェインを摂りすぎない
▼夕食は就寝3時間前、入浴、運動は就寝2時間前に済ます
など(その他、画像参照)

過覚醒になりやすいこの季節、日常の習慣の1つとして取り入れるものいいかもしれない。

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パークサイド日比谷クリニック 立川秀樹院長
医師・医学博士 筑波大学医学部・同大学院卒業 
精神科外来診療に加え、産業医として国内外の企業に勤務。2007年より現職