■2029年、半日前にピンポイントでの予測に必要なものは

8年前の広島土砂災害をきっかけに、防災面のキーワードとしても大きな意味を持つようになった線状降水帯。

ー気象庁気象研究所 加藤 輝之 博士
「まさしく防災面でのキーワードとして線状降水帯という言葉が使われ、世間一般の人もそういう意味合いで、それを認識してくれているのは、私が定義した意図通り使ってもらっている。」


気象庁は、2029年に市町村単位で半日前にピンポイントで予測することを目標にしています。


予測精度の向上には、何が必要なのでしょうか。

ー気象庁気象研究所 加藤 輝之 博士
「予報モデル自体がまだ十分予測できていないのもあるし、過剰に予測しすぎるのもあって、最終的には人間が判断しないといけない。」


「どういう基準で判断すれば、より発生しやすい条件になるか、もっと詰めていく。こういう時はどうかというような知見の蓄積がたまれば、情報の精度が上がっていくと期待している。」


取材:RCCウェザーセンター 気象予報士 岩永 哲