愛媛県松山市で今月12日、松山城がある山の北側の斜面が崩れて住宅1棟が倒壊し、高齢夫婦と40代の息子の3人が死亡しました。
松山市の野志克仁市長は、松山城がある山の山頂付近で行われていた工事と土砂崩れの因果関係の有無について、今後、詳細に調査と分析をすることを明らかにしました。
では、どのような工事だったのか。
松山市によりますと、この工事は山頂付近で緊急車両が通る道路の擁壁が傾いて道路に亀裂が入ったため、壁の一部を撤去する応急工事だったそうです。
では時系列で見ていきます。

▼去年6月の大雨によって擁壁に傾きが発生。擁壁をより頑丈なものにつくりかえるための工事の準備を進めていたということです。
▼ところが今月1日の朝、工事に入る予定の業者から「現地に亀裂が入っている」と連絡があったことから、市は路面の亀裂を認知。
▼今月2日~9日まで、擁壁の一部を撤去する応急工事を行っていて、今月10日以降雨が予想されていたためブルーシートで保護していたということです。