松山市「早く工事をしたい」が、松山城は「文化庁の許可が必要」

愛媛県松山市の野志市長は16日、土砂崩れ発生後に初めて報道陣の取材に応じ、12日から営業を中止している松山城の営業再開には1カ月程度かかるとの見通しを示しました。

(松山市・野志市長)
「1カ月程度は松山城の営業は難しいのではないかと報告をうけています。安全にかかわることですので、ご理解をいただきたいと思います」

市によりますと、今回の土砂崩れで、電気設備や排水設備が被害をうけているほか、石垣などの安全性を確認するために地質調査も実施するということです。

また松山城の山頂付近では道路の擁壁が傾き道路に亀裂が入ったため、今月壁の一部を撤去する応急工事が行われていて、野志市長は工事と土砂崩れの因果関係の有無について、今後詳細に調査と分析をすることを明らかにしました。

(松山市・野志市長)
「担当の方から(松山城は)国の史跡・文化財なので、文化庁の許可が必要なんだと、指示される発掘調査が必要なんだと聞いています。松山市としては、早く工事をしたいという思いはもちろんございます」

市によりますと、土砂崩れで電気設備や排水設備の修理が必要なほか、石垣の安全性を確認するためにボーリング調査も実施するということです。