博多祇園山笠は15日朝、フィナーレを迎えました。無事に追い山笠を終えたことにひときわ安堵したのが千代流です。2023年、追い山笠の最中に舁き手が亡くなる事故が起きた千代流は、安全対策を徹底して、今年の山笠に臨みました。
「二度と起こさない」安全を祈願
山笠のスタートとなる7月1日のお汐井とりの後に行われる筥崎宮への安全祈願。五番山笠・千代流で舁き手のリーダー「隊長」を務める坂本一規さんは、人一倍強い思いで安全を祈願しました。

坂本一規隊長「1年ぶりに締め込みをして、気が引き締まる思いもありますし、昨年いろいろなことがあったので、とにかく安心安全にいかないといけないなと」
緊急の笛で山笠を止める対策を導入
2023年の追い山笠で舁き手が「山笠台」の下敷きとなって死亡する事故が起きているため、二度と事故を起こさないことが千代流の一番の課題です。何度も会議を開いて、対策を練ってきました。

6月には、流の役員や舁き手など250人が、AEDの使い方を学びました。7月3日に開いた最後の対策会議では、緊急時に笛を吹いて山笠を止めるなど、2024年から採用する安全対策を確認しました。

坂本一規隊長「1人が吹いたらそれに全員連動して吹くという感じでいいですね」
男性「この前も2本で吹いたから、台回り6人で吹けば全然違うと思うし」