「死ぬ気になったら何でも出来る」いじめを撥ね返した竹内さん

目が見えないというだけで、いじめは日々エスカレートしていきました。しかし、竹内さんは行動に出ました。

(竹内 昌彦さん 小学校での講演より)
「泣いて家に帰って、学校行くの嫌になった。でも行ったで。行かなかったら負けたことになる。この負けん気の強さがね、一つの支えだったよ」

「あんまりみんながガタガタ言うときに、私もかなり悪でね。派手にやったぞ。昔の消火器って、大きいのが床の上に立ってた。そいつをぶっ飛ばしてやった。そうしたらひっくり返った消火器のホースから、消火の泡がシャーっと出よう。そいつをワルの頭の上から『そりゃー』ってかけてやった。みな泡食って逃げた」

「『おいおい、竹内は無茶するで』って。でもなぁ、あれ良かったで。それから私のことをガタガタ言うてみすぐ、消火器のところいくからな。『いや、やめとけ、また掃除じゃ』って」

「みんな笑っとるけど、今学校の一つの課題はいじめよ。これだけ学校に子どもたちがいたら、いじめの一つや二つあるか」

「いじめが原因で、子どもが首を吊ったとか、飛び降りたってニュースを聞いたことない?あるだろう。私はあれを聞くとね、自分の小学校一年生を思い出す。つらかったんだろうって、悲しかっただろうと思うけど、でもその死んだ子に腹が立つんよ。『何で死ぬやつがあるか』って言いたい」

「人間、死ぬ気になったら何でもできるわな。もしも死ぬほどつらい時が来たら、首なんか吊るな、飛び込むな。『自分はこんなに悔しい、こんなに腹が立っとる』言うて形に出せ、大騒ぎにしろ」

「そうすればいじめっ子は困るんですよ。いじめられることは一つも恥ずかしいことではない、大きな声で『いじめられた』と学校中、近所じゅうに訴えりゃええんですよ。人を傷つけてはいけない、これさえ守れば派手にやれ」