演奏に使用するのは、今から80年前の原爆の傷跡が刻まれた「被爆ピアノ」です。平和への願いを込め、津山市で、アメリカ人ピアニストによるコンサートが開かれました。

ジャズ風にアレンジされた童謡「ふるさと」。超絶技巧で馴染みの曲に新たな命を吹き込むのは、東京在住のアメリカ人ピアニスト、ジェイコブ・コーラーさんです。

彼が演奏するのは「被爆ピアノ」。広島に原爆が投下された1945年8月6日、爆心地の3キロ以内にありながら奇跡的に演奏できる状態をとどめていたピアノです。

至るところに焼け焦げた跡や爆風の傷跡が刻まれています。