西日本豪雨で甚大な被害を受けた広島県呉市の被災地に一時避難場所が整備され、完成式が行われました。

一時避難場所として整備されたのは、呉市安浦町にある広さ約800平方メートルの「いなしふれあい広場」です。

山間部の広場には、防災東屋やトイレのほか、かまどが入ったベンチ、それに充電ができるLED照明などが備えられています。
この広場周辺の地区では、6年前の西日本豪雨で土石流が発生し、道路が寸断されるなどして孤立状態になったため4人が犠牲になりました。

広場には、災害の教訓を継承するため、被害状況を伝える説明板も設置されています。
住民
「実際に必死の状態で使うっていうのは、事前の準備が必要だなと思いました」
緑の里いなし運営協議会 中村正美 会長
「避難すること自体が、身近な存在だというような意識をまず高める必要があるだろうと」
3地区からなる協議会では、これから避難訓練を行うなどして一時避難場所を活用することにしています。