実態が明らかになっていない新型コロナ後遺症。
子どもの場合、授業や部活動など、学校生活への影響も大きいといいます。
感染してから半年たった現在も様々な症状に悩む男子中学生とその母親に話を聞くことができました。

「できるだろうと思っていたことが、後遺症になってからできなくなって、何かやった後は倒れちゃったり…」
こう話すのは、新型コロナ後遺症に悩む、14歳の中学3年生です。

ワクチンは2回接種済みでしたが、2022年2月に新型コロナに感染。
当時の症状は、発熱や咳、頭痛、倦怠感などで、軽症と判断されました。

しかし、10日間の療養が明けてからも、咳や微熱、嘔吐、頭痛、腹痛、倦怠感などが続きました。


母親
「2週間くらい色んな薬を試したんですけど、喘息の薬だったり、咳止めの薬だったり、色んな薬を試したんですけど、全然治らなかった。それで、コロナの後遺症と診断されたんです」

そして、半年経った現在も、様々な症状が続き、学校生活への影響も大きいと話します。


新型コロナ後遺症に悩む 中学3年生
「部活動には行けていなくて、出て倒れてしまったら心配かけてしまうので部活に行ってなくて。
授業中だと体育ですね。体育の授業が終わったあと、汗がめっちゃ垂れてきて、頭ボーっとしちゃって、意識もうろうとして歩けなくなったのがありました」

倒れてしまったり寝込んでしまったりすることもあったため、車いすを購入しました。


現在は、新型コロナ後遺症外来に通院していますが、特効薬が無い状態。
経済的負担も大きいと話します。

母親
「病院から処方してもらえる漢方薬や頭痛薬、解熱剤とかは保険がおりますけど、そのほか、良いよって言われているようなサプリメントに関しては、医療費控除が認められていないサプリメントなので、家計の負担は大きいと思います」
「特効薬が無いことは本当に不安でしかないですし、通院することが元気な時しか通院できない。普段寝込んでしまったら、動かすこともできないし、何もしてあげることができないので、通院日に合わせて一生懸命体力を調整して、元気な時に連れていかないとけないという状況です」


また、周囲の理解に苦しむ場面も少なくないといいます。