「この地域に生まれてよかった」ごちそうが生む感動

この唯一無二の空間づくりに欠かせないのが、水素エネルギーで動く「キッチンカー」です。

社長「(ツアースタート当初は)実はディーゼルのキッチンカーで行って排気ガスを垂れ流していると、これは農家さんに申し訳ないなと思って、いずれ空気も汚さずに、きれいにしてちゃんと帰ってくるような車を持ちたいなと思っていたところ、トヨタ自動車と福島県が水素の連携協定を結んでキッチンカーという水素のキッチンカーにも社会実験をするということに縁をいただいて、今回(水素のキッチンカーに)取り組ませていただいた」

小さなレストランと同じくらいの設備が整っています。

シェフ・小野仁さん「非常に静かすぎてびっくりです。発電機の音とかすると思ったんですけど、物すごく静かで料理に集中できるかなと思う。自然環境にはいいと思うし、自然の中に溶け込んでいるようなナチュラルといったらいいんですかね」

今回のシェフ、「農村食堂 里のカフェ」の料理人、小野仁さん。地元の食材を何よりも大切にしています。

今回メインに使うのは、地元の石川牛です。

小野シェフ「その場にあるものをその場で使うというのは、ライブ感があってすごく楽しい」

どこかに、この畑で採れたサクランボを使うのが料理のコンセプト。

メインは、サクランボの塩漬けを合わせたおにぎりを軽くゆでた石川牛でつつみ、地元野菜で彩ります。

目に写る美しい景色、感じる香り。そして、生産者とシェフの気概に触れたとき、それは、ごちそうになるのです。

お客さん「ずっと感動しっぱなしです。」
お客さん「日本でこの地域に生まれて、本当にきょうはよかったと思います」

この日、参加者の表情は満足げでした。