「小学校が統合するって急に決まった。一方的すぎて…」

 大阪府吹田市に住む田中健一さん(47)。小学4年の長男・彰くん(9)を学校の途中まで送り届けるのが日課です。

 (彰くん)「(Q学校どうですか?)業間(休み時間)とかみんなで遊べるから楽しい。(Qなにして遊ぶ?)ハンドボール」

 しかし、彰くんが通い慣れた学校に通えるのも、あと8か月です。

 (田中健一さん)「小学校が統合するって急に決まって、統合するまでの間が1年ちょっとしか時間がない。一方的すぎて、全然話も聞いてくれないし、話し合いの場もないっていうところで、その辺は納得いかないかなと」

 少子化が進む一方で、住宅開発が進む地域は学校の規模に比べて児童数が増えすぎるなどの課題を抱える吹田市。統合や校区の見直しを行い、来年4月、児童数160人(全6クラス)の山田第五小学校を廃止し、すぐ近くの山田第三小学校(児童数279人・全12クラス)と統合する計画を進めています。
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 彰くんが通う山田第五小学校は今年度でなくなることになるのですが、田中さんら保護者に正式に知らされたのは去年8月、2学期が始まる初日のことでした。

 (田中健一さん)「子どもたちが増えて、人数が増えることによって競争が生まれたりとか、友達も増えたりとか、切磋琢磨したりとか、そういうのはやっていったらいいと思うんですよね。統合に対して反対とかっていうのではなくて、その期間が短すぎる」

 市はその後、山田第五小学校の保護者へ説明会を3回実施しましたが、統合だけが決まっていて、通学路・学校名・校舎の跡地活用法などは決まっていないとの回答。不安は解消されず、田中さんらは、学校の存続を求めて陳情書や、3000人分を超える署名を市長に提出し、市に素案の見直しを求めました。

 ところが、知らせから4か月後、去年12月の市議会で議案は可決され、訴えは反映されることなく、計画は進められることに。保護者らの声は届きませんでした。
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