「迷わず声を掛ける」

「子どもが行方不明に」

2歳の男の子の家族からの連絡でした。男の子が行方不明になったというのです。事件や事故に巻き込まれた可能性があるかもしれない。署内には緊張が走りました。署員が捜索態勢に取ろうと準備を始めた矢先、連絡が入りました。久米さんからの通報でした。

男の子はこの後すぐ、家族と再会を果たすことができました。けがもありませんでした。

「親切かつ、勇気ある行動により事故防止に貢献されました。ありがとうございました」

出来事から約2か月、警察は男の子の保護に大きく貢献したとして、久米さんに感謝状を贈呈しました。島田警察署の森昭夫署長は、事件や事故などに巻き込まれていた可能性があったとして、意思疎通の難しい幼い子どもに、やさしく声を掛け、さらに警察に通報した久米さんの“とっさの判断”をたたえました。

「早く保護し、早く親御さんが見つかって良かった」と久米さん。今後も「同じような場面に出くわしたら、迷わず声をかける」と話しました。