ボウフラの天敵はメダカにそっくり その名も「カダヤシ(蚊絶やし)」 

ーボウフラを食べてくれるような、人間にとって都合の良い生物はいるのでしょうか。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「ボウフラは自然界では水の中に溜まった有機物やバクテリアを食べて分解し、水を浄化することが知られていますが、そのほかにも自分がエサになることでほかの生き物の手助けにもなっています」

ボウフラの密集…

「蚊を食べる『天敵』にはいろいろな生き物がいて、さまざまな水生昆虫(ゲンゴロウやタイコウチ、ミズスマシ、ヤゴ、ミズカマキリなどの仲間)、メダカやフナなどの小型魚類など、水にいる生き物はボウフラをエサにするものが多いですね」

「もともと日本にいなかったものが蚊対策などとして連れてこられましたが、在来の生き物を脅かすことから現在は特定外来種に指定されている有名な魚、メダカにそっくりだけどグッピーの仲間、その名も『カダヤシ(蚊絶やし)』なんていう魚もいます。」

「皆さんのまわりで、メダカかな?と思ったら見比べてみてください。尻びれが一番わかりやすいですが、長方形の長い尻びれがあるのがメダカ、尻びれが小さいのがカダヤシです」

「カダヤシのオスの尻びれはなんと交尾器に変化しています。ちなみにカダヤシは卵ではなくて直接子どもを産んで増えます」