渋沢栄一”第2の故郷”探偵団 坂田孝三さん:
「佐久から上田のほうにかけて家業の藍玉を売りに、紺屋さんのところに年に4回ぐらいまわってきたと聞いております」

信州との間を行き来する際に通る「内山峡(うちやまきょう)」で、19歳の渋沢が詠んだ漢詩を刻んだ碑が、佐久市の内山地区にあります。
難所の岩山を力強く越えていく様を表した一節「勢い青天を衝いて…」は渋沢の生涯を描いたドラマのタイトルにもなりました。
坂田孝三さん:
「よく渋沢さんというと論語とそろばんといわれる。本も出している。その原点がここにある」
新紙幣を心待ちにしている人が、ここにも。
上田商工会議所専務理事 矢ヶ﨑雅哉さん:
「当然お札の肖像になっていい方だとずっと思ってたんですけど、やっと渋沢さんがお札になる」

上田商工会議所に掲げられているのは、渋沢が筆を執った「温故知新」の文字。
1917年・大正6年に上田で講演をした際に贈られたものです。
帳簿には当時泊まった宿などが細かく記録されています。
渋沢は、佐久や上小(じょうしょう)地域を「自分の第二の故郷」と語ったとされています。
上田商工会議所専務理事 矢ケ﨑雅哉さん:
「私たちは温故知新という言葉を気に入って、(書を)100年以上、大切に守っている。初代東京商工会議所の会頭が渋沢さん。私たちにとっては商工会議所を作ってくれた人という気持ちもあるので、そういう精神も大事にしている」
新しい紙幣の発行で対応を迫られるのが、レジや自動券売機です。
長野市に本社を置く長野テクトロン。
パソコン関連製品の開発や製造が主力ですが、2020年から始めたセルフレジも好調です。
柳澤由英社長:
「私たちはPCを一番メインでやっておりまして、(セルフレジは)周辺機、レシートを出すプリンター、スキャナー、それからお札を入れる釣銭機、こういったものがPCにつながっているような形になってます」
ちなみに、ここ数年に製造された機械の多くはソフトウエアをアップデートするだけで新紙幣にも対応できるようになっているそうです。