「状況が良くなることだけを願って」母国で性暴力に苦しみ続けてきた女性は

ルワンダ計画の対象となりうる難民申請者からは不安の声が聞こえてきました。

南部アフリカ・ナミビア出身のヴェムさん(仮名・38)は、2年前に11歳の娘とイギリスに逃れてきました。母国で叔父からの性暴力に苦しみ続けてきました。

ナミビア出身 ヴェムさん
「6歳にして歩けなくなるほど虐待されることが想像できますか?そのうえ身内からは、『嘘をついている』『悪い子だ』『呪われている』『恥さらしだ』と罵倒されます」

被害は数十年に及び、恐れていた事態が起こりました。

ナミビア出身 ヴェムさん
「(当時9歳の)娘にも被害が及ぶようになり、逃れることを決心したんです。正直な話をすると、もしまだナミビアにいたら私の命はなかったと思います」

ヴェムさんは、娘から「ルワンダ計画」について聞かれることが多くなったといいます。

ナミビア出身 ヴェムさん
「“ルワンダ計画”について娘は知っています。何が起きているのか答えてあげたいのに、私自身分かりません。状況が良くなることだけを願って大丈夫と言い聞かせています」