社会貢献と働く意義

「社員が自分の仕事に誇りを持ち、やりがいを感じられるようにサポートしています。例えば、定期的にキャリア面談を行い、個々の目標やキャリアパスについて話し合う機会を設けていて、社員が自分の成長を実感し、働く意義を見出せるようにしています」

また、働く意義の一つとして、社会に対してどのような貢献ができるかを常に考え、その実現に向けた取り組みを行うことを重要視しているという。

「Voicyのサービスを通じて、多くの人々に情報を届けることができるだけでなく、社会に対してポジティブな影響を与えることができます。社員もその一環として、自分たちの仕事が社会に貢献していることを実感できるようにしています」

そして、逆面接を行った学生たちに「働く意義を感じることの重要性」について、こう強調した。

「給料はもちろん重要ですが、それだけではなく、仕事に対する情熱ややりがいを持つことが大切です。自分が何をしたいのか、どのように社会に貢献できるのかを考えることで、働く意義を見つけることができます。そうすることで、長期的に見て大きな満足感を得られると思います」

価値観が多様化している今、企業も働く人も、それぞれが「働くことの意味や価値」を再考し、自分自身のキャリアを見つめ直すフェーズが来ている。

【株式会社Voicy】
2016年に創業した音声メディアプラットフォームVoicyを提供するスタートアップ企業。審査を経たパーソナリティによる音声コンテンツを聞くことができ、200万人以上のユーザーが利用。音声版YouTubeを目指して多様なビジネスモデルを展開している。

【代表取締役CEO 緒方憲太郎】
大阪大学卒業後、新日本監査法人で公認会計士としてキャリアをスタート。Ernst&Youngニューヨークでの現地勤務を経て、トーマツベンチャーサポートでスタートアップ支援に従事。2015年に医療ゲノム検査事業のテーラーメッド株式会社を創業し、3年後に事業売却。2016年にVoicy株式会社を創業。著書に『新時代の話す力』、『ボイステック革命 GAFAも狙う新市場争奪戦』。