働くことの価値観が変わる時代――Voicy CEO緒方憲太郎さんの視点

現代の就職市場はかつてないほど多様化している。安定した給料や福利厚生が重要視されていた時代から、最近では給料よりも働く意義や価値を重視する人が増え、自己成長や社会貢献、仕事のやりがいを求める動きが顕著になってきている。今回は、就職活動を進める学生たちが、音声プラットフォームを提供するスタートアップ株式会社Voicyの代表取締役CEO緒方憲太郎さんに、逆面接を行う形で働き方や経営理念などを聞き、これからの時代に向けた新たな視点を模索した。

起業の動機と働く意義

緒方さんも、働く意義を重視する起業家の一人だ。2016年に株式会社Voicyを創業し、現在は約60名の社員とともに、200万人以上のユーザーを持つサービスを運営している。

起業動機はシンプルかつ情熱的だ。

「元々自分がいろんな事業を見ていく中で、世の中を大きく変える事業というのがとても好きで、人の生活を変えるという事業を作ってみたかった。そして、スマートフォンでみんなの生活がすごく変わって、目で見ていろんな情報を取得している中で、次は『日常のちょっとした取り組みの時間を邪魔せずに耳で情報取得をして生活する時代』が来るんじゃないかと思ったので、耳の世界を全部取ってやるぞ!というつもりで会社を立ち上げました」と語る。