「ホール」か「アリーナ」か 車両基地跡地には何ができる?
JR松山駅の南西にはかつて車両基地がありましたが、2020年2月に伊予市と松前町の境に移転。古い車両基地が解体された跡地は、松山市が取得を予定しています。

この“車両基地跡地”に何を建設するのか、松山市は現在検討を進めていますが、その候補として挙がっているのが「ホール」と「アリーナ」です。
松山市は基本構想として、市民が文化・芸術活動を発表したり、コンサートを開催したりでき、防災機能なども備えた「ホール」の整備を想定していました。
去年11月には、ホールを建設する場合の規模について、41社の民間事業者から意見を募った結果、全国区のアーティスト等がコンサートを開催することを想定した場合、最も需要が高い「2000席程度が適当」という意見があったと発表しています。
一方で今年4月、愛媛経済同友会がBリーグに所属する愛媛オレンジバイキングスの将来的なトップリーグ参入などを見据え、5000人以上を収容できる「アリーナ」を整備するよう、野志市長に要望しました。
松山市がホールの整備を予定していることに対して、経済同友会は「アリーナは基本構想の機能を満たし、ホール以上の効果がある」と説明しています。
松山市は、他の自治体のケースも調査しながら検討したいとしています。
線路の高架化に新たな駅舎、交通機関との連携に公共施設の建設など、周辺も含めた再開発の在り方が計画・検討されているJR松山駅。
愛媛県の県庁所在地「松山市」の中核を担う駅として、これからどんな変化を遂げるのか注目したいところです。