その後、スキーバさんと仲間一人が、近くの建物の中に連れていかれます。

スキーバさん:
「頭にバケツをかぶされました。ひざまずかされ、手をテープで縛られ、頭を壁につけました。そして彼らは、背中にレンガを乗せ始めました。私が倒れるまでレンガを何個も乗せるんです。『お前はウクライナ兵か?』と言って、銃で殴りました」

意識がもうろうとする中、銃声が聞こえ、仲間の声は聞こえなくなったといいます。
 
その後スキーバさんは、別の3人の仲間と共に、建物の脇に連れていかれます。

「動くな!」
その命令に1人が従わなかったことをきっかけに、全員が一斉に銃撃されたのです。

スキーバさんも、わき腹を後ろから撃たれました。

スキーバさん:
「弾は背中から入って、ここから出ました」

弾は左のわき腹を貫通。スキーバさんは激痛に耐えながら、息を潜め、死んだふりを・・・。

スキーバさん:
「私は動かないで、息をしないようにしました。冬だったので、息をすると吐く息が白く見えるから」

すると・・・

スキーバさん:
「『あいつはまだ生きている』というロシア軍の声がしました。見ると、彼の腕が少し動いていました」