受け継いだ技、次世代へ
道の駅「水辺の郷おおやま」では、甘酒やお茶漬けなど地元で作られた梅の商品やアンジェリンさんの梅干しが販売されています。

水辺の郷おおやま 森繁基さん
「五藤さんのところの梅干しは最近特に人気。昔ながらの梅干しが大山の梅干しで、そのど真ん中を行く梅干し」
大山町では現在、約200軒の梅の作り手がいますが、高齢化などを理由に年々減少。大山の味を残すためにもアンジェリンさんは梅作りに励みます。
五藤アンジェリンさん
「日本で初めて食べた時は『えー』と思ったけど、段々味に慣れた」
昔ながらの塩味が強い梅干し。日本一になったその味は、師匠である義理の母親、みつ子さん(91)から受け継いでいます。

みつ子さん
「生梅の立派なのを漬けるときれいな梅干しができる。(アンジェリンさんは)わかっちょるよ大概ね。20年近くなるがやっぱりうれしい。ちゃんとしてくれるき」
91歳になったみつ子さんは現役を引退。今はアンジェリンさんが1人で作り、将来は子どもに教わったことを伝えたいと話します。

五藤アンジェリンさん
「きれいな梅ができるとそれが楽しい。みつ子さんが今まで梅を頑張ってきたから、私の娘にも梅干しを作ってほしいと思っています」
日本一の梅干し。守り継がれていく「大山の味」には思いや技術も一緒に継承されています。