4年に1度開催される「全国梅干しコンクール」で去年、フィリピン出身の五藤アンジェリンさんが特別最優秀賞を受賞し、日本一に輝きました。結婚をきっかけに大分県日田市に移り住み18年。梅干しの作り方は義母(91)から学びました。

母親もとれなかった最高の賞

九州有数の梅の産地、日田市大山町。40アールの畑で梅の収穫をするのはフィリピン出身の五藤アンジェリンさんです。結婚をきっかけに町に住み始め18年。梅干し作りと出会いました。

五藤アンジェリンさん

五藤アンジェリンさん
「美味しいのができたらうれしい。でも休みはない」

初めて出会った食べ物。しかも慣れない日本語を使っての梅干し作りは苦労ばかりでした。それでもあきらめず地道に続けた結果、ついに去年、「全国梅干しコンクール」で1600を超える応募の中から日本一に輝きました。

アンジェリンさんの夫、巳智也さん。巳智也さんの両親が梅農家を始め、畑では「七折」や「南高」など8種類の品種を育てています。今は梅の収穫の時期で、800本の木から実をひとつひとつ丁寧に摘み取ります。

夫の巳智也さん

巳智也さん
「梅干しを食べないのでわからないが…今回一番になりましたが、母親もとれなかった賞。すごく尊敬している」