仙台市太白区で半世紀以上営業を続け5月、惜しまれながら閉店した駄菓子店「ハトヤ」。店を切り盛りしていた女性が新たな一歩を踏み出しました。

「だがしハトヤ」閉店

仙台市太白区長町フラワー通りにあった「だがしハトヤ」。

多くの人に惜しまれながら5月6日、50年余りの歴史に幕を下ろしました。店主の斉藤ノブ子さん(79)にとって生きがいだった場所です。閉店翌日には、店の後片付けを行う斉藤さんの姿がありました。

そして、5月24日、再び訪ねてみると、店には、何もなくなっていました。

斉藤ノブ子さん:
「がらんとした中で、自分の声が響いてとってもむなしいというか。物がない店というのは、こんなに寂しいものなんだなとつくづく思いました。ここが、私の人生の始まりから最後までの拠点だった。やっぱりここは、私にとっては最大の良いところですよ。ほっとしたという気持ちもあるし、これから毎日、何かしながら生きていくんだなって思っていますね」

「これは本当に最後…、ありがとうございました」そう言って、斉藤さんは店のシャッターを下ろしました。ハトヤの建物は、隣にある焼き肉店に売却されました。