歯ぎしりをすると、成人男性では1本の歯に28キロから最大で100キロもの力がかかります。
そうすると、歯の柔らかい部分が「くさび状」に削られ、知覚過敏を引き起こしたり、歯が折れてしまったりすることもあるのです。

では、なぜ歯ぎしりが起こるのか。
睡眠時の場合はストレスのほか飲酒・喫煙といった生活習慣などが主な要因で、発生率は大人で5~8%ほど。一方、起きているときの歯ぎしり=食いしばりは多くの人に見られるといいます。

日本歯科大学 新潟生命歯学部 水橋史教授
「ほとんどの人が歯科治療していると“痕”がついていて、全く意識なく言われて『歯ぎしりしてたんだ』と感じる人も結構いる」

その“痕”というのがこちら。
舌の外側がでこぼこしているのが分かります。食いしばりによって下の歯の痕がついている状態です。
さらに頬の粘膜の線です。これも食いしばりによって頬の粘膜が上下の歯に挟まれてできる痕です。