自分や家族などの「歯ぎしり」、気になったことはありますか?
実は眠っているときだけでなく活動しているときに無意識に歯ぎしりが起きていることもあります。ひどい場合には今ある歯を失ってしまうことにも。原因と予防法を取材しました。

新潟市中央区の日本歯科大学新潟病院。ここに入るのが「歯ぎしり外来」です。
「歯ぎしり外来」で医長を務める水橋史教授は、歯ぎしりは『眠っているとき』と『起きているとき』の2種類があると話します。

「一般的には歯をこすり合わせてギリギリと音がする歯ぎしりのイメージがあると思うんですけど、その他にもぐーっと食いしばったり、カチカチという瞬間的にカンカンと音をさせるのも、歯ぎしりに入ってきます」

集中したり重いものを持ったりするとき、無意識に歯を食いしばるのも「歯ぎしり」に含まれ、それ自体は病気ではなく自然に起こるものという位置づけです。
ただ、ひどい場合には問題を引き起こすこともあると水橋教授は話します。

日本歯科大学 新潟生命歯学部 水橋史教授
「歯への悪影響としては、歯がぐらぐらしてきたり歯が折れたり、筋肉が活動し続けることで頭痛、睡眠障害などの全身の影響が出てくることもある」