ルール違反者を直撃 「ネット購入のためルール説明を受けなかった」と話す人も

 なぜ危険の声が相次ぐ中、ルールを守らないのか?取材班が直撃した。まず電動キックボードに2人乗りをしていた人ら…。

 (記者)「電動キックボードって2人乗りして大丈夫ですか?」
 (女性)「あ…ダメですね」
 (記者)「ルールは知っていますか?」
 (女性)「…」

 電動キックボードから一旦は降りたが、記者の問いかけにまったく応じようとはせず、その後も2人乗りをしながら去っていった。
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 さらに、そのすぐ近くでも、別の電動キックボードの2人乗りが。

 (記者)「お兄さんたち、これ2人乗りして大丈夫ですか?」
 (男性)「絶対ダメでしょ」
 (記者)「ダメですよね。乗っていて大丈夫ですか、危なくないですか?」

 ルール違反を認識したうえでの2人乗り。スピードを緩めることなく、その場から走り去った。
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 モペットに乗っていた、ペルーから来日したという男性。日常的にモペットを使っているというが「ルールを知らなかった」と話す。

 (記者)「ナンバープレートとかヘルメットはつけなくていいんですか?」
 (男性)「それは…わからないです」
 (記者)「ヘルメットをかぶったことはないですか?」
 (男性)「ないです」
 (記者)「ナンバープレートもつけていないですか?」
 (男性)「(首を横に振る)」
 (記者)「買ったときに説明はされなかったですか?」
 (男性)「ネットで買った」
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 インターネットで購入したため交通ルールについて説明は受けなかったと話す人は他にもいた。

 (記者)「お兄さんヘルメットをかぶっていないから、大丈夫かなと思って」
 (男性)「ああ~みんなやっているんで」
 (記者)「それって買うときに何か言われないんですか?」
 (男性)「いやアマゾンなんで。届くだけなので」

 果たして実際にそうなのか。記者が大手ショッピングサイトで「モペット」と検索してみると、ずらりと商品が出てきた。商品購入のページには注意事項の記載はあるが、下の方にあるため気が付かない人も多いようだ。

 実際に記者が取材した2日間で、ヘルメットを着用してナンバープレートを取り付けたモペットは1台もいなかった。ルールが十分に周知されないまま乗り物だけが急速に普及して、危険が野放しにされている実態が浮かび上がってきた。