■「どんな国でも国を守るために情報を規制します」
戦時下での放送局に課される“制約”について、議長は・・・。
テレビ・ラジオ放送国民会議 オルハ・ヘラシミウク委員長
「今は戦争中で、戒厳令が発令されています。戒厳令が発令されると、日本でもそうでしょうが、どんな国でも国を守るために情報を規制します。それと同時に私たちウクライナでは言論の自由を守る必要があるのです」

「テレビ・ラジオ放送国民会議」はゼレンスキー政権下で親ロシア派の放送局を厳しく規制するなど政権の意向を反映してきた。いま、自由な戦争報道はできるのか。

テレビ・ラジオ放送国民会議 オルハ・ヘラシミウク委員長
「日本では第二次世界大戦の時、メディアは制限され戦況を正しく伝えることができなかったと聞いています。ウクライナでは状況が全く異なります。講じられているのは検閲ではなく、必要不可欠な対策なのです」

■最大の懸念は記者個人の“忖度”
5つのチャンネルで協定を結び、「団結ニュースマラソン」を続ける公共放送ススピーリネ。この放送局の舵取りを担うのは38歳のミコラ・チェルノティツキー会長だ。戦時下での放送局と政府の関係について聞いた。

金平キャスター
「政府は特定の情報発信を強要することはあるか?」
ススピーリネ ミコラ・チェルノティツキー会長
「良い質問ですね。政府は常に圧力をかけようとします。私にはニュースの制作・編集の権限はありません。現場のプロである編集長がいますからね」
ススピーリネ ミコラ・チェルノティツキー会長
「民主主義国家であっても政府は常に圧力をかけようとするものですが、
私たちの編集長やキャスターが必要なものと、NOと突き返すものを判断しています」

一方、いま最も懸念しているのが「記者個人が“忖度”することだ」として、戦時下の放送局の在り方を語った。

ススピーリネ ミコラ・チェルノティツキー会長
「将来的な課題は自己検閲という問題でしょうね。記者の頭の中にあらゆる制限が存在していて、その制限がある状態で仕事をしているわけです。検閲を跳ね除け、自分たちを守る唯一の方法はジャーナリズムの規範を厳守することだと思います。大変な道のりではありますが、民主主義や自由なメディアの規格、強い公共放送が必要で、私たちは他のヨーロッパの仲間の国のようになる必要があるのです」














