自民党が提出した政治資金規正法の改正案。野党から批判が相次ぎましたが、18日夜、参議院の特別委員会で可決されました。一方、裏金事件をめぐって安倍派の“金庫番”が裁判に出廷し、議員らにキックバックを行ったいきさつなどを新たに証言しました。

安倍派“金庫番”「ある幹部から…」 キックバックなぜ復活?

「本付帯決議案に賛成の方の起立を願います」

反対の声も上がるなか、18日夜の参議院特別委員会で、自民党が提出した政治資金規正法の改正案が、与党の賛成多数で可決されました。ただ…

立憲民主党 小沼巧 参院議員
「何で欠陥だらけの法案をさっさと通せということで責任を取ろうとしているんですか。責任の取り方を間違っているんじゃないか」

岸田文雄 総理
「委員の方から法律を完全な形にしないうちに出すのは無責任だという話がありますが、この実態に対してまずもって、再発防止という観点から、政治家の責任とか外部の監査、これは具体的にすぐできることであります」

“身から出た錆”を払拭すべきだった改正案。野党からは批判が相次ぎ、衆議院では賛成した日本維新の会も、参議院では反対に転じました

日本維新の会 音喜多駿 政調会長
「旧文通費改革に対する世論の期待は大きく、ここで結論を先送りすることは、重大な国民に対する裏切りです」

岸田文雄 総理
「具体的な制度設計の細部まで含めて、各党各会派の理解を得て進めること。これは決して容易なことではない。早期にこの旧文通費を進め改革を進めたい」

原因となったのは、国会議員に支給される月100万円の「旧文通費」。使い道の公開などを行う法改正について「今の国会では難しい」とした自民党に対し、維新が「党首会談での合意が反故にされた」と反発したのです。

維新は、納得のいく答弁がなかったとして、総理への問責決議案を提出しました。

岸田総理は18日夜、パーティー券購入者の公開基準額を5万円超に引き下げたことなどで溝が深まっていた麻生氏と、1対1で2時間余り会食。岸田総理は周囲に「いろいろアドバイスいただいた」「有意義な会だった」と語ったということです。