写真でよみがえる“言い争っても幸せだった”父との時間

そんな中、電源が入らなくなった携帯電話の復活イベントには、“思い出探し”に来る人が絶えません。

埼玉県の栗原仁さん(50)・凛さん(20)父娘は、「娘の赤ちゃんの時の写真」を探しに。当時仁さんは単身赴任中で、家族から届く「写メール」が元気の源だったといいます。無事再起動すると、「出ました!ありがとうございます。生まれたばっかりの時だ!」
20年ぶりに見る娘の生まれたころの姿に、顔をくしゃくしゃにして喜ぶ仁さん。
娘・凛さんも「えっ、すごい。こんなに写真があったんだなとビックリしました」

さらに、娘が4歳の時の動画も発見!お祭り会場で、浴衣を着て嬉しそうに太鼓を叩く真似をしています。

娘の小さい頃の写真・動画を見つけた栗原仁さん(50):
「もう(子どもも)だいぶ大きくなったので、昔のことは記憶として薄れていたけど、またちょっと蘇って…。よく育ってくれたなって」

帰宅してからも、家族みんなでガラケーに残る“思い出鑑賞会”をしたそうです。

父親の写真を探しに来たという40代の女性もいました。

「2年前に父が亡くなったんですけど、その時あまり写真がなくて...」

もともと持病があり、新型コロナで他の病気が併発し亡くなったという父親。元気だったころの写真が携帯の中に入っているはず、との思いでやってきたと話します。

そして、再起動したガラケーの中に、ありました。14年前に撮った、愛犬を抱っこする父の写真が…。プリントアウトしてもらったその写真を、女性はじっと見つめていました。

14年前の父親の写真を見つけた40代女性:
「父と私は結構性格も似ているといわれるぐらいの人だった。自分も仕事が3年目とか、結構仕事がしんどい時、同族嫌悪じゃないけど、結構父と言い合いになったりすることも多かった。でもそれはそれで日常で、楽しく過ごしていた時期だったな…」

ガラケーの思い出は「特別なストラップ」

俳優・高橋克実さんのガラケーの思い出は、ストラップ。「『笑っていいとも!』の100分の1で、タモリさんの特別なストラップをもらったんですよ」。
特別なストラップだけに、使った時の特別なエピソードが出てくるのかと思いきや、「いまだにまだぶら下げていないです。袋に入ったまま」と、お宝状態になっていると話した。

(THE TIME,2024年6月17日放送より)