店の引継ぎノートに「警察の電話番号」30分に1度警戒を呼びかける店内放送
6月10日、大阪府警岸和田署は「特殊詐欺被害の未然防止に大きく貢献した」として、堀内さんに感謝状を贈呈した。また、携帯電話で通話しながらATMを操作する女性(70代)に違和感を覚え、警察に通報した、春木若松郵便局の局員・徳留陸さん(34)にも、同じく感謝状が贈られた。
堀内さんが詐欺を見抜けたのは決して偶然ではない。堀内さんが勤務する店舗では、店員同士の引継ぎノートに「警察の電話番号」が書かれているほか、30分に1回特殊詐欺への警戒を呼びかける店内放送が流れているという。堀内さんは「声を掛けたら、怒られたこともある。それでも、特殊詐欺に遭うお客様を少しでも減らすため、今後も声をかけ続けたい」と話した。
去年の特殊詐欺の被害件数が29件(被害総額:約1300万円)と増加傾向にある岸和田市。警察は管内の金融機関やコンビニへ協力を呼び掛けるなどして、警戒を強めている。