事の発端は元県民局長の告発文 知事は「事実無根」「うそ八百」と否定していたが…

 今回の問題の経緯を時系列で見ていきます。事の発端は、3月中旬に兵庫県の県民局長だった男性が一部の報道機関などに告発文を送付したことです。これを受けて3月27日、斎藤知事は「事実無根」「うそ八百」「被害届・告訴も含めて法的な手続きを進めている」と会見で語りました。5月7日、元県民局長は停職3か月の処分を受けます。県側の理由としては、知事や一部の幹部職員を誹謗中傷する文書を作成・配布して多方面に流出させたことで、県政への信用を著しく損なわせたということです。

 しかし5月15日、1人の県議会議員による県職員へのアンケートが公表され、その中に斎藤知事からのパワハラがあったという回答が複数ありました。5月21日、知事は第三者委員会の設置を決定。6月7日、知事は「表現がいき過ぎた点については反省」と述べました。そして6月13日に県議会で百条委員会の設置が決定されました。