「家に火をつけるぞ」住所知られ脅迫電話も 悪質ショッピングサイトは年々増加

こうした悪質なショッピングサイトは年々増加していて、2023年の1年間の通報件数は4万7000件を超えています

喜入友浩キャスター
「今回、取材で発見した偽サイトの共通点は主に3つです。▼商品名を検索したときにヒットしやすいよう、ジャンルを問わず数多くの商品を扱っているサイトであるということ。▼ほぼ全ての商品が値引きされていること。そして、楽天のホームページでも注意喚起がなされていますが、▼悪質なサイトのURLが、店名ではなくアルファベットをランダムに並べたものになっていることです」

取材中にも、安さに釣られ、商品を購入したという男性から支払い方法の問い合わせが…

山下さん(仮名)
「(ステッカー会社)楽天市場店です」


「ここのサイトで直接頼むと、支払い方法はクレカもできるんですか?」

電話をしてきたのは、下着を注文したという男性。詐欺とは気づいておらず、喜入キャスターが改めて説明すると…

喜入友浩キャスター
「その男性(山下さん)は、ご自身が購入した商品を販売していません」


「えっ、一切扱っていない…。メルカリより1万円くらい安いと思って見てたんですけど」

男性が注文した商品は1万2960円(税込)。実は、この商品と全く同じものがメルカリで2万1600円(税込)で販売されていました。写真や商品説明も全く同じ。画像を転載して、金額だけ安くしていたものでした。

さらに、山下さんのもとには脅迫電話まで…

山下さん(仮名)
「(電話相手が) フリマのサイトに出品しているんだけど、その画像を偽サイトが表示しているらしくて、『俺の写真を無断で使っているんだろ』と。なんかもう『ぶっ殺すぞ』とか『家に火をつけるぞ』とかの脅しが始まった」

非通知の脅迫電話が1時間に30件以上。偽サイトには、自宅の住所も転載されているため、おびえる日々が続いています。

山下さん(仮名)
「(偽サイトに載っている)住所が本当の住所で、(相手に)バレているので、本当に来られたらどうしようとか、非常に怖い思いをしました」

無断転載について楽天は、「専門部署による偽メールおよび偽サイト等に関するモニタリングを実施しており、摘発や偽サイトのURLのブロックに向けた働きかけを継続的に行っています」としています。

またメルカリは、無断転載の事実は確認しているとした上で、「偽ショッピングサイトでお客さまが被害に遭わないよう注意喚起を実施している」としています。