新たな視点と独自の取材でお伝えする「eyes23」。今回は、急増する偽ショッピングサイトについてです。被害は詐欺だけにとどまらず、偽サイトに電話番号を無断で使われた人が「殺すぞ」などと脅迫を受ける事態にもなっています。その実態を取材しました。

「おたくさん詐欺に遭われたんです」偽ショッピングサイトに電話番号が無断転載され…

都内のステッカー業者に相次ぐ、身に覚えのない電話。


「ちょっと問い合わせさせていただきたいんですけど」

ステッカー業者
「商品、何ですかね?」


「商品がドラム洗濯機です。入金はもうすでにしているんですよ」

ステッカー業者
「購入されたサイトは、うちの住所を勝手に使っている詐欺サイトなんです今、おたくさん詐欺に遭われたんです


「ということなんですね、あ~」

「洗濯機を購入したが商品が届かない」という電話を受けていた山下さん(仮名・50代)。自宅を事務所にして車などに貼るカッティングステッカーを製作し、通販サイトで販売しています。

喜入友浩キャスター
「今、どういったことが起きているんでしょうか」

山下さん(仮名)
「うちのショップの住所と電話(番号)、それを詐欺サイトの会社概要に無断で使用されて、『(商品を)買ったけど届かない』とか、じゃんじゃん電話が来て、ちょっと業務が止まるくらいの数が来ているので、そこが困っています」

山下さんがステッカーを販売している楽天市場。その会社概要に記載している内容が、全く関係のない偽ショッピングサイトに無断転載されているといいます。

山下さん(仮名)
「会社概要を見ると、うちの住所。ちなみにこのサイトは一番上に出てくる」

喜入友浩キャスター
「欲しい商品名をGoogleで検索すると、(偽)サイトが一番上に出てくる

4月中旬以降、偽サイトの運営者だと勘違いして「商品が届かない」などと訴える電話が500件以上かかってきているといいます。

なぜ、ここまで多くの電話が来るのか。調べると、山下さんの電話番号などが転載された偽サイトが150以上あることがわかりました。