フードコートは「新商品に挑戦しやすい!」

続いては、「三井アウトレットパーク横浜ベイサイド」。
およそ700席の巨大フードコートには地元神奈川の名店10店舗が集結しています。
中には、“本店は2時間待ちが当たり前”というスイーツ店『LON CAFE』も。
日本初のフレンチトースト専門店として江の島にオープンして以来、行列が絶えない大人気店ですが、座席の多いフードコートなら「10~20分ぐらいで食べられる!」と常連さんからも喜びの声が。
特徴的なのは、食パンではなく、厚めにカットされたバゲットを使っているところ。
一番人気という「濃厚クレームブリュレ」(※1045円)は、フレンチトーストの上にキャラメリゼされた自家製カスタードをのせた一品です。
重松部員も「トロトロふわふわ!プリンに近いというか、超濃厚で美味しい!」

この“トロふわ”の秘訣は、こだわりの調理法にあります。
▼バゲットはフレンチトーストに使う前に、ワインセラーで一晩寝かせ、程よく乾燥!パンの水分を飛ばすことで、ソースが中に染み渡るとのこと。
▼卵・牛乳・企業秘密のソースで作った「卵液」にたっぷり浸したら
▼メープルシロップをかけ、表面を軽く焦がしながら焼く
これで、外はカリカリ、中はやわらかプリンのようなフレンチトーストができるといいます。

地元の人気店を招くのは、今のフードコートで流行りの戦略。
店側にも、リスクが少なく出店できるだけでなく、新メニューに挑戦できるメリットもあるといいます。買い物ついでに、様々な客層が立ち寄るフードコートは、新メニューの反応も分析しやすいとのことで・・・
ロンカフェ野口貴史さん:
「スイーツだけだとカフェタイムしか戦えないけど、ランチタイムにも戦えるキューバサンドを考えた」

3種類のチーズやハーブ香るジューシーな豚肉、さらにベーコンとピクルスを、食パンにはさんで焼いた「3種のチーズのキューバサンド」(※1518円)は、すでに新定番になりつつあるといいます。