「黒木」の由来は?

それでは、黒木という名字の由来は何なのか・・・・
県内の名字について、20年以上前に調べたという県立図書館へ向かった。


(宮崎県立図書館・資料管理担当 富士本伸二さん)
「たしか・・・30、31巻あたりに出ていたので・・・」


こちらが県立図書館が主体となってまとめた文献。

(宮崎県立図書館・郷土情報担当 小山博さん)
「名字は江戸時代も武士身分の人たちが名乗っていたが、明治になって一般の人たちも名字を名乗るようになっている」


この資料をもとに調べてみると・・・

「黒々と繁茂した常緑樹で南日本の地名に多いことからきている」

これは、木がはえているところが黒く見えることから黒木を名乗る人が多いという説だ。


さらに・・・

「皮のついたままの木を黒木といい、黒木御所(くろきのごしょ)のあったところ」

黒木御所とは、皮を削っていない木材でつくられた天皇の仮御所のこと。
この木材が県内で生産されていたのだろうか。


創業100年以上の理容室でこの説を裏付けるかのような証言が得られた。

(理容室の黒木美典さん<3代目>)
「昔は、神社の大木がそういう向こうの方に送るのに『黒木』という大きい木があって重宝されたと聞いた。はっきりはわからない。僕は親父からちょっと聞いたことがある」


面白いけど難しい

「黒木」の由来をめぐるさまざまな説が浮かび上がってきた。

(宮崎県立図書館・郷土情報担当 小山博さん)
「いろんなルーツがあるんじゃないかと思う。これがというのはたぶんない。
地名だったり、職業であったり、それぞれによって違う。それを調べるのはおもしろいこと。自分の名字のルーツを知れて。(Q.ただ難しいですね)それは難しいと思います」


※MRTテレビ「Check!」8月12日(金)放送分から