梅農家「採算合わない」「もうギブアップ」

取材班は今年4月、この直売所に梅干しを出品していた生産者を訪ねました。4代続く梅農家・泉さんです。和歌山の豊かな食のおかげで健康には自信があるという75歳の泉さん。自分が育てる梅を食べて全国の消費者にも健康になってほしいという思いで、これまで梅を作ってきました。
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泉さんは20年以上、地元の直売所に自家製の梅干しを出品してきました。法が改正され、販売の許可をもらうためには様々な条件があるといいます。
たとえば、▼梅を洗うシンクと梅以外を洗うシンクを分けること▼施設に更衣場所を作ること▼蛇口は肘でも動かせるレバー式にすること、などです。
(泉廣明さん)「まずここに上水道をひいて、シンク・便所・休憩所も…」
(妻・房子さん)「更衣室も作ってと。更衣室なんて、家で着替えてくるからね…」
泉さんの場合、販売許可を得るため施設を改修するには数百万円ほどかかる見込みだと言います。
(妻・房子さん)「とてもじゃないけど採算合わない」
(泉廣明さん)「もうギブアップやな」
(妻・房子さん)「もう私らも老い先短いのに、お金かけてもね。指名で来てくれるお客さんもいる。そんな人に悪いけども、どうなるか分からへん」
自分が漬けた梅干しを買いに来てくれる人がいるという大きなやりがいでこれまで続けてきましたが、6月からは商品を回収し、出品を辞める決断をしました。














