報告書では「業者の倫理観の欠如」が背景と指摘

技術検討委員会は、5月末に報告書を取りまとめました。検討委によりますと、施工不良が起きた原因について、『測量技量の未熟さ』、『コンクリートの厚さやアーチ状の「支保工」の設置位置の確認不足』などがあったと指摘したうえで、施工を担当した浅川組の技術者や現場監督らの倫理観の欠如などが背景にあったとしています。
 
 一方で県も「段階確認」を適切に実施していないなど監督体制に不備があったこと、監督者らの技術力不足があったことなども指摘したということです。

 今後、再発防止策として、発注者である県側の監督員の技術力強化や不正を未然に防ぐ検査体制等の環境整備を進めていくとしています。県は6月中にも報告書をホームページで公開すると予定だということです。