コンクリの厚さ30センチ必要なのに…わずか3センチしかなく

しかし、おととし12月の照明の設置工事で、コンクリート内部に空洞があることがわかったということです。空洞は少なくともトンネルの約8割の範囲に及び、調査で、本来の設計でコンクリートの厚さは30センチ必要な箇所が、最も薄いところで、わずか1/10の「3センチ」しかなかった所もあったということです。

今回のトンネル工事は、は和歌山市にある「淺川組」と田辺市の「堀組」の共同事業体が実施していました。和歌山県によりますと、業者は「コンクリートの厚さは設計以上に確保されていた」という書類を提出していましたが、県の聞き取りに対し、「検査で薄いことは把握していた」と回答、書類を設計値以上に書き換え、改ざんしたことを認めたということです。