世界文化遺産登録に関する“イコモスの勧告”には4段階あります。
登録がふさわしいとする「登録」、そして「情報照会」・「登録延期」・「不登録」です。

今回、『佐渡島の金山』に対してなされた「情報照会」は、追加で情報の提出を求めるものですが、あくまでも諮問機関としての“勧告”であり、登録の正式決定は7月に開催される世界遺産委員会での議決に委ねられます。

「情報照会」としてイコモスから主に求められたのは、以下の3点です。
○相川上町の北沢地区を資産範囲から除くこと
○「相川鶴子金銀山」の緩衝地帯を沖合に拡張すること
○鉱業権の所有者が商業採掘を再開しないこと