「相川上町・北沢地区」の除外

このエリアで有名な「北沢浮遊選鉱場」自体は昭和初期の施設であるため、資産の範囲にはもともと含まれていませんが、江戸時代の資料では、この地区で金の生産が行われていたことが描かれ、生産に携わっていた人たちの居住地だったと示されています。また、当時使っていた道具が地中から出土していることから、新潟県の推薦書ではこれらをあわせて、金山の価値を説明する場所として北沢地区を資産範囲に組み込んでいました。
これについてイコモスは、北沢地区は「江戸期より後の証拠が大部分を占める」として、今回の勧告では資産範囲から除外することを要請しています。
この勧告に、北沢地区の関係者は落胆の色を隠せません。
【相川技能伝承展示館 山本 加奈子さん】
「ここ北沢地区も世界遺産に向けて整備してきている。除外されるとなると、こちらとしてももったいないと思っている」















