■「いい取り組み」で終わらせないで

というわけで、子育て世帯を支える素晴らしい取り組みですが、NPOの原田さんは、問題も感じていました。

――この取り組みで気になっていることはありますか?

NPO法人「湘南まぜこぜ計画」共同代表 原田建さん:
「私たちは、まず緊急性から動いたわけですけれども、蓋を開けてみると、継続して日常的に困ってるご家庭があるということ。特に子育て世帯の状況を考えますと、心配をしているのは、先立つお金がいつまで続くかというところですね」

――いつまで続くかというのは?

NPO法人「湘南まぜこぜ計画」共同代表 原田建さん:
「国の補助金を受けながら活動していますが、今年はなんとかその補助金が取れたんですけども、常に単年度の申請です。1年ごとにお金を確保できるかという形なので、どうしても出来ることが限定されてしてまいます」

――それを踏まえて行政に望むことはありますか?

NPO法人「湘南まぜこぜ計画」共同代表 原田建さん:
「もっとこれを持続可能な仕組みとして、行政が税金を使って、ちゃんとこういう事態に対応できる仕組みにしてほしいなと思ってます」

「子ども弁当」のような支援が、持続できるよう、長期的な見通しができるように、単年度でなく長い目で見た支援も必要そう。そして何より、継続して困っているご家庭が多いことが問題なので、そうした貧困を改善する仕組みも必要だと感じました。

(TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」取材:竹内紫麻)