夏休み真っ只中ですが、「給食がない」ことで苦しんでいるご家庭も多いと思います。シングルマザーのご家庭など、貧困の問題は深刻ですが、そうしたご家庭に対し、神奈川県藤沢市の飲食店とNPOが手を組んで支援を行なっているので取材しました。
■100円でお弁当が買える仕組みは
その取り組みは「子ども弁当」という取り組みです。NPO法人「湘南まぜこぜ計画」の原田建さんに伺いました。
――100円で買える「子ども弁当」どんな仕組みなんでしょう?
NPO法人「湘南まぜこぜ計画」共同代表 原田建さん:
「事前にNPOのサイトで予約して頂くと、あとは、お子さんは100円玉を握りしめて、お店に買いに行くだけでお弁当が買えます。利用者さんの負担は、その100円だけ。そこに経費として300円、NPOの方で負担してプラスして、お店には1食あたり400円入る仕組みです」
――どうしてこうした活動を始めたのでしょうか?
NPO法人「湘南まぜこぜ計画」共同代表 原田建さん:
「きっかけは、コロナ禍で、学校が一斉休校になった2020年。休校で給食がなくなって、困ったご家庭がたくさん出た時期からですね、お弁当を提供しようと、飲食店にお弁当を作って頂いて、子どもたちに提供してもらうという仕組みを立ち上げました」
――それが今も続いているんですね?
NPO法人「湘南まぜこぜ計画」共同代表 原田建さん:
「アンケートなどをとると、やっぱり夏休みが一番しんどいということで、長期の休みを何とか賄えればと思ってやってきました。ただ、最近は、夏休みだけでなく、土日など、普段小中学校の給食等がない時も、利用したいという方がいれば、NPOも補助を受けながら、個別に利用できるようにしたいなというふうにしています」
NPOが始めたこの取り組み、現在は藤沢市内のレストランや居酒屋、福祉事業所など合わせて15団体が、お弁当提供にご協力してくれているということ。それぞれのお店のメニューでお弁当を作っているので、利用者は、自宅から近いかどうかの他、どんなお店のお弁当かなども見ながら選んで予約できる仕組みです。
