元日に発生した能登半島地震の時も、馳知事と西垣副知事はともに東京にいて不在でした。

結果的に同じように不在となった今回の事態に、北陸学院大学社会学部の若山将実教授(政治学)は、教訓をいかす姿勢に疑問が残るのではないかと指摘します。

北陸学院大学社会学部・若山将実教授「元日の教訓を考えると、それなりの月日がたったとはいえ5か月。5か月の段階ではちょっともう少し予定をずらすなどして考えるべきだったのではないかなと個人的にも思う」

北陸学院大学・若山将実教授

震災前なら問題とされなくとも、一度元日に地震が起きそこから復興も道半ばの状況でというところでの今回の対応は腑に落ちないところがあると若山教授は指摘します。

北陸学院大学社会学部・若山将実教授「馳知事の場合、東京ですとか、実際に直接今回も岸田首相にお会いして予算のお礼をということで、そういう何かをお願いするときには直接対面でお願いするということをやっていながら、自然災害の対応については、副知事がいるから大丈夫だというのは、ちょっと一見矛盾してないかなというのは感じる」

就任から半年後の2022年8月には、白山登山に臨んだものの大雨の影響で足止め状態となり、防災対応などにすぐにあたれなかったなど、危機管理についてはたびたび指摘されることの多い馳知事。

能登での地震が続く中、現状の態勢で災害対応に臨むことの是非はまた問われるのかもしれません。