■「この日のために頑張った」 情熱と笑顔がけんか七夕をつないでいく

 そして迎えた祭り当日、メンバーの表情は輝いていました。

「あ、そりゃ。あ、そりゃ」

 夜の帳が下り、明かりが灯された山車が「けんか」のために入場します。どちらの山車からも太鼓の音が響き、祭りは最高潮を迎えます。

「よーい、はじめー」
「うおー」
(太鼓の音)
「けんか七夕」復興のまちの夏を熱く

(大谷一真さん)
「この1日のために頑張っているんで、きょうはほんと最高の8月7日にできたかなと思ってます」
(小野田未樹さん)
「最後、涙流しちゃったんですけど本当ここまでやってきて良かったと思える日になりました。気持ちっていうか情熱でこれからもつないでいきたいと思ってます」

 津波も新型コロナも乗り越えてきた「けんか七夕」。この地に生まれた人たちの七夕への情熱を守りながら、若者たちは次の世代へと伝統をつないでいきます。