『森林環境税』徴収開始…一方で『復興特別税』は終了

 6月から『森林環境税』年間1000円の徴収も始まります。森林環境税とは、国内の森林整備のために、納税者1人あたり年間1000円を負担する税金です。住民税に上乗せして徴収されます。

 一方で、徴収が終わったのが『復興特別税』です。住民税に上乗せする形で納税者1人当たり年間1000円徴収されていた税金です。新たに徴収される森林環境税と、徴収の終わった復興特別税で、つまりプラスマイナスゼロとなります。


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 この森林環境税は、人口や森林面積などを基に、国から都道府県・市町村に分配されます。国民からの税の徴収に先駆けて、2019年からすでに1280億円が分配されています。例えば大阪市には2022年度に3億1000万円が分配されています。


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 しかし、各市町村に分配されたお金の39%は、森林整備に活用されていません。例えば、市の「9割が森林」である兵庫県宍粟市の場合、分配額は4年間で4億3000万円ですが、そのうち45%が未活用になっています。


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 宍粟市の担当者によりますと「森林整備をしたいけれども、人手不足で、使いたくても使えない」とのこと。未活用のお金は現状は積み立てているそうです。