『年金支給額』2.7%UPも…物価高で実質“目減り”

 続いては『年金支給額』の話です。6月から年金の支給額が2.7%上がります。例えば、68歳以下・国民年金・満額の場合、月1750円アップ、月額6万8000円の支給です。

 ただ、物価変動率はプラス3.2%なので、実質的には目減りとなります。現役世代の将来の負担が重くならないよう、年金の改定率は物価などの変動率より低く抑えるというルールがあるため、物価が上がったとしても、それと同じ割合で支給額も上がるわけではないのです。