防災のシンポジウムが1日、宮城県気仙沼市で開かれ、専門家が津波避難や耐震化の大切さを呼びかけました。

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦教授:
「今懸念されているのは、もうちょっと北側、北海道、北東北では(震災と)同様規模のエネルギーが残っているかもしれない」

シンポジウムでは、東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授が講演し、巨大津波が予想される日本海溝や千島海溝沿いの地震について、適切に避難をすれば人的被害を大幅に減らせるとしハザードマップの確認などを呼びかけました。

また、地震災害を専門とする遠田晋次教授は、宮城県内でも想定される「直下型地震」ついて解説し、緊急地震速報が間に合わないとして建物の耐震化を進める必要があると話しました。

講演を聞いた人:
「やっぱり逃げることですね、高台に。車なんかあてにならない」

シンポジウムにはおよそ260人が参加し、最新の研究結果を聞きながら防災意識を高めていました。