こんなにすごい!充実した設備 すべての人に快適な車両

車内では、バリアフリー設備が充実しています。すべての車両に車椅子スペースを設け、すべての編成に車椅子対応トイレを設置しています。優先席の床の色などをオレンジ色で色分けしたことや、車両とホームの段差を211系(JR東海の発足当初から走っている車両)と比べて5cm縮小しました。また、カラーユニバーサルデザインに対応した車内表示器を設けています。

座席は、座り心地が向上し、1人あたりの座席幅を211系と比べて1cm広げました。腰への負担が少ない理想的な姿勢をサポートする座席の形状で、座席の端の部分には、大型の袖仕切りを設置しています。

空調機能もアップしていて、冷房能力は211系より約3割向上。AIが自動で学習し、最適な温度に制御するシステムが導入されました。天井が高く開放感があり、窓には赤外線や紫外線を99%カットする遮熱・遮光ガラスが使われています。

車両性能も向上し、電力消費量は211系と比べて約35%減となり、環境負荷を減らしています。安全面では、台車枠の溶接箇所を313系(これまでの主力車両)と比べて6割削減しています。さらにJR東海の在来線車両で初めて非常走行用の蓄電装置を搭載し、自然災害などによる停電で架線から電気が取れなくなっても、安全な場所まで自力で走行したり、車内の空調を動かしたりすることが可能です。車両と地上間のデータ通信装置(常時状態監視システム)の導入で車両の異常の予兆を検知し、列車の遅延を防ぐなどの機能もあります。

車内のセキュリティも強化されています。非常通報装置は1両に3台、車内防犯カメラは1両に5台設けました。